
ニュージーランド議会で、英語を「公式言語」として法的に認める法案が初読を通過し、今後の審議に進むことになった。現在ニュージーランドでは、マオリ語(te reo Māori)とニュージーランド手話の2つが法律上の公式言語とされているが、英語は法的には明記されていない。
連立政権を構成する政党の支持により、2026年3月に行われた議会の初読では法案が可決され、今後は選択委員会での審議や一般からの意見募集が行われる見通しだ。法案を支持する側は、人口の約95%が日常的に英語を使用している現状を踏まえ、「英語の地位を法的にも明確にする必要がある」と主張している。
一方、野党や言語学者、政府の法務当局からは「英語はすでに圧倒的多数が使用しており、法的保護は不要」とする批判も出ている。マオリ語や手話は少数言語の保護を目的に公式言語とされた経緯があるため、同列に扱うことへの懸念も指摘されている。
ニュージーランドで生活する日本人にとって、日常生活での言語使用がすぐに変わる可能性は低いとみられるが、政府機関や教育、公共サービスにおける言語政策の議論として今後も注目される可能性がある。
参照元
https://www.theguardian.com/world/2026/mar/04/new-zealand-english-official-language-bill
